シミ治療はレーザーや軟膏の他、薬を内服してなおす方法があります。主に内服薬による効果がみられるシミは30代から40代にかけて左右対称にほほの辺りに出てくる肝斑です。なお、肝斑がある肌の場合は悪化することがあるのでレーザーによる治療は行いません。内服薬にはトランサミン、ビタミンE、L-システイン、ビタミンC誘導体があります。
ビタミンEには若返りを促す効果があり、L-システインには美白効果があります。ビタミンC誘導体は高い抗酸化作用があります。メラニンに働きかけて色素沈着を抑える働きもあります。ビタミンC誘導体は自分の体では生成できません。
ビタミンEもL-システインもビタミンCと組み合わせて服用することで相乗効果がより高まります。トランサミンはトラネキサム酸が入っているものです。以前は止血剤として使われていました。このトランサミンにはメラノサイトの原因となっている情報伝達物質プラスミンをブロックする働きがあります。
肝斑はホルモンバランスが乱れることによりプラスミンが分泌されメラニンを作ってしまうのでトランサミンは肝斑によるシミに非常に効果があります。内服薬ですので効果が現れるのは1から2か月たった頃からです。また、シミは様々なものが混在していることもあるのでトランサミンだけでは効かないことがあります。市販されていますが、肝斑もなおっては繰り返す、ということもあるので定期的に肌の状態を確認するようにします。